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大船・鎌倉の土地探しで抑えておきたい3つのポイント

不動産を買いたい

大船・鎌倉は東京から電車で1時間ほどの距離にあり、大船駅は複数の路線が乗り入れているターミナル駅のため人気があります。大船・鎌倉で土地を選ぶ際注意すべき点はどのようなことがあるか説明します。

1. 土砂災害のリスクはあるかどうか

鎌倉は山が多く、崖や傾斜地に面している土地が多くあります。神奈川県では土砂災害警戒区域を定めておりますが、鎌倉市で特に旧市街地と呼ばれる鎌倉駅方面ではけっこう多くの土地がこの区域に該当します。もともと山に囲まれている地形なので仕方がないことですが、事前に把握することは重要ですし、少なくとも土砂災害特別警戒区域に指定されている土地は避けるのが賢明です。神奈川県では土砂災害警戒区域をネットで公開しておりますので、参考にされるとよいでしょう。
http://dosyasaigai.pref.kanagawa.jp/website/kanagawa/gis/index.htm

2. 洪水・軟弱地盤のリスクはあるか

柏尾川流域(大船駅周辺、手広周辺、)、滑川流域(鎌倉駅周辺)、神戸川流域(腰越周辺)では土地が低いため、洪水のリスクをはらんでおります。もともと大船の地名は諸説ありますが、大昔は粟積み船が出入りしていたと伝えられ、「粟船」と書いて「おおふな」と読んだといわれるように、もともと海だったため標高が低く、柏尾川は改修前によく氾濫を起こしておりましたし、鎌倉ももともとは入り江ですので同様に標高が低い土地です。鎌倉市で洪水ハザードマップが公開されておりますので、これらを参考にされるのが良いでしょう。
https://www.city.kamakura.kanagawa.jp/sougoubousai/kouzui.html
また、このような地形ですので、地盤も緩いところが多く、建物を建築される際には地盤改良が必要な場合もありますので、留意が必要です。実際に大船駅周辺の土地を1mも掘れば水がジワリと湧き出てきます。

3. 大地震時に津波被害を受けるか

東日本大震災以降、津波災害について見直しが行われましたが、特に鎌倉駅周辺は津波被害のリスクがあります。ご存知の方も多いと思われますが、長谷の大仏様は大昔の津波により建物が流失して、現在の屋外で鎮座している形になったといわれております。旧鎌倉といわれる由比ヶ浜・材木座周辺は地形的に沿岸から内陸に向かって津波が大きくなる形なので、留意が必要です。神奈川県、鎌倉市で津波ハザードマップが公開されておりますので、これらを参考にされるのが良いでしょう。
https://www.city.kamakura.kanagawa.jp/sougoubousai/2503tshunamihazardmap.html
https://www.pref.kanagawa.jp/uploaded/attachment/760502.pdf

個人的にはハザードマップであまり考慮されていませんが、津波の河川遡上は起こりうると考えますので、柏尾川や滑川流域も注意していた方が良いのではないかと思います。
大船・鎌倉は自然に囲まれ、古くからの形状を保っているところも多いため、自然災害のリスクの脆弱な面があります。これらのリスクを勘案しながら土地探しを行いましょう。

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