鎌倉市の玄関口、大船。
大船駅は、神奈川県でも有数なターミナル駅として、1日約20万人の乗降客数があります。大船駅周辺には、鎌倉や江ノ島につながる湘南モノレールや、大船の街を優しく見守ってくれる大船観音もあり、生活しやすく、下町的なあたたかい雰囲気に包まれています。
そして、その反対側の東口改札口側には、もともとは松竹の大船撮影所があり、昭和を代表する『男はつらいよ』シリーズなど、約1,500本にのぼる世界に誇る日本映画の名作がこちらの撮影所で生まれたとも言われています。(2000年6月に閉鎖)
今でも、撮影所があった名残もあり、沢山の映画ファンに愛された老舗の飲食店などにもあふれ、活気がある繁華街。栄商事はその繁華街の入り口、大船駅東口改札口を降りて、すぐ右手にあります。
もともと、この栄商事がある大船駅前の場所は、1948年(昭和23年)6月に鎌倉市に編入(鎌倉郡大船町が合併)して鎌倉市大船という地名になりました。その合併式のお祝いで、栄商事創業者らがこの広場でお祝いを兼ねた宴会などしていたそうです。
この地で不動産業としてサカエ不動産を個人事業で創業し、その後に法人化・栄商事に名称変更してから50年以上が経ちます。先代(3代目)は、不動産業界にはびこるグレーな体質が嫌いな真っすぐな人間でした。「常にお客様がよろこぶ選択をしなさい。」といつも口癖のように言っていた人間でした。
その影響もあり、私(矢地敏治、4代目)も、事実に基づいて、裏表なく誠実に対応させて頂くことを大切にしています。そうすることで、私としては判断材料を提示して、お客様には納得感がしっかりとあったうえでの選択をしてもらいたいと思っているので、それが、「買い手良し、売り手良し、(貸し手良し、借り手良し)、世間良し」の三方良しというスタンスでもあります。さらに大船という街が大好きなので、大船の未来にとっても良いように、「未来良し」を加えた四方良しでありたいと思っています。
ご縁があり、仕事に厳しくも心優しい先代から栄商事を引き継ぐことになり、約20年近くの月日が経ちました。おかげさまで、なんとかここまでやらせて頂いているのも、お取引様、お客様など関わる全ての皆様のおかげでございます。心から感謝申し上げます。
私が仕事をする上でもっとも大切にしたいことは、数ある不動産屋さんの中で栄商事を選んでくださった大切なお客様にとって、お客さまの環境を整えて「当たり前のことを当たり前にやる」というようなスタンスで、大好きな大船の街に少しでも恩返しができる存在になれたら幸せだと思っています。
2024年6月21日 夏至 栄商事 矢地敏治