よく相談があって、予算に限りがあって、なかなか費用が出せない賃貸オーナーさんがいらっしゃいます。一方で、借りたい人は、住居空間への要求が高まってきています。(※=応えていかないと契約がほぼ決まりません)アパートやマンション、戸建てを賃貸している限り、実際に住まれる入居者のニーズに対応していくことは必須でしょう。そこで今回は、費用対効果の高いリフォームをいくつかご紹介します。修繕を行うタイミングで一度ご検討されてみてはいかがでしょうか。
- モニター付きインターホンに切り替える
モニター付きインターホンは近年、とても人気の設備となっており、人気設備ランキングで必ず上位にあがってくる設備です。本体自体も1~2万円前後で購入することができ、既存の配線をそのまま利用することが出来ることが多いです。もし、配線が使えない、そもそも壊れている等の場合は、配線不要のワイヤレスで使うことが出来るインターホンがありますので、費用対効果が高いといえるでしょう。
- 温水便座洗浄器を設置する
温水便座洗浄器も最近では値段がとても安くなっております。アマゾンなどで検索すれば1万円前半から購入が可能です。温水便座洗浄器は業販価格よりもネット上の価格の方が安いことが多いため、本体の購入だけを自分で行って取付だけ水道業者に頼めば安く設置することが出来ます。古くなった便座を替えるくらいなら、温水便座洗浄器の方が満足度も高いことでしょう。
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- 洗面化粧台を交換する
洗面化粧台は水回りの設備なので、水垢などで汚れやすく、プラスチックを多用していることも多いので、古くなると変色を起こしていることも多い設備です。下の洗面器を交換すると費用がかかりますが、この洗面化粧台だけを交換するのは実は安く済ませることが出来、安いものは1万円前半から購入することが出来ます。水回りは清潔感が強く求められますので、汚れが落ちず、変色をしているのであれば交換することをお勧めします。
- CFを貼る・張り替える
フローリングを張り替えるのは費用がかかりますが、これも上からCFを張ってしまえば1㎡あたり3,000~4,000円程度で、きれいに仕上げることが出来ます。最近のCFは精巧にプリントされていて、昔のようなチープな感じではなく、おシャレに仕上げることが可能になっています。また、トイレや洗面台は床面積がそこまで広くないため、CFを張り替えるだけでもとてもリフレッシュした印象を与えることが出来ます。
- LED照明に替える
LDD照明は基本的に球切れを起こすことがなく、10年単位で使用することが出来る設備です。シーリングライトも5,000円~1万円前後で購入できますし、店舗などでよく使われている配線ダクトはダウンライトを新設するよりも安く、おシャレに仕上げることが可能です。最近の賃貸物件は照明付きが増えていますので、全ての部屋に取り付けてしまうのが良いかもしれません。
- 壁の一カ所だけクロスを張り替える
クロスは基本的に白色を張られていることが多いと思いますが、同じ白でも壁一面だけ白色を新しくしてしまうと、その部分だけ新しさが目立ってしまい、かえってちぐはぐな印象を与えてしまいます。とはいえ全ての壁・天井を張り替える予算がないという場合は、一ヶ所(1面のみ)をアクセントクロスとして、全く違う色で仕上げてしまえば、あまり目立たずにきれいに仕上げることが出来ます。
- スイッチ・コンセント(配線器具)を最新のものに替える
最近の建物では下記のようにスイッチは大きく・使いやすいものに変わっていますが、これも部品代自体はとても安く、1つ2,000円前後で購入することが出来ます。電気配線をいじるので、専用の資格を持ったものが工事を行う必要がありますが、一人で施工できるため、電気工事として一回で全てを交換してもらうよう交渉をすれば、1日の人件費+部品代程度で新しいものに交換することが出来ます。プラスチック製なので古いと変色していることが多いですが、これを替えるだけでも見た目の印象が変わります。
- カッティングシートを有効活用する
キッチン扉や洗面台の扉などはカッティングシートを既存の扉の上から貼りつけることで古さや汚れなどを隠すことが出来ます。キッチン台や洗面台を交換するのは費用がかかりますが、扉だけをリフォームすることで費用を抑えることが出来ます。
- げた箱を設置する
最近の建物は収納にものすごい工夫がなされていて、靴の収納は数十足入れられるような物件も多いですが、既存の物件ではそれが少ないことが多く、一戸建てなどは靴箱を設置していない(借主が設置する)ケースがあります。これも最近ではニトリやホームセンターで購入することが出来ますので、スペースがあれば設置するだけでも万毒度があがります。
どれも10万円以下で実行可能なプチリフォームになります。ご存知の通り、今は賃貸物件が余っていることで借主有利な市場となっています。費用をかければかけるだけ物件の魅力を挙げることが出来ますが、予算には限りがあります。出来るだけ費用対効果の高いリフォームを行うことで少しでも差別化を図る事が重要です。
もし、皆様の周りで賃貸契約・各種計画に関するトラブル・お困り事、あるいは、不動産全般に関するご相談がある際は、私たち不動産エージェントがお力になれますので、一度ご相談いただければと思います。
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