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飲食店のテナント探しの注意点

不動産を借りたい

今回は飲食店の開業を目指す方にどのように物件を探すのが良いのかを説明いたします。
飲食店を開業する場合にまず検討しなければならないのは初期費用の資金、オープン後の運転資金になります。資金面がしっかりと計画されていないとすぐに経営に行き詰ります。物件を借りる場合、契約時にかかってくる費用は、保証金・借りた直後の賃料や管理費・仲介手数料・火災保険料・礼金などが必要になります。ざっとこの費用だけでも飲食店であれば賃料の10ヶ月から1年分程度はかかると思っていた方が良いでしょう。保証金というのは滞納や原状回復等のリスクを担保するために貸主が預かるお金ですので、内部の造作に費用がかかればかかるほど、多めに預かる必要がありますし、事務所程度であれば、そこまで多く預かる必要もないというのが基本的な考え方です。ただ、借主の資金に余裕があるかどうか属性を図るために、保証金を高めに設定することもあります。
これにプラスして開業するには1から自分で店舗を作り上げなければなりませんので、その費用の予算取りが必要です。これは給排水や電気・ガスから、厨房設備や什器備品、客席・外装などの費用になりますが、想定している広さから、おおよそかかる費用を工務店や設計会社にヒアリングしておくことをお勧めします。借りたい物件が出てきたら現地見積りをして予算通りに施工が可能かどうかを確認しましょう。
これらをすべて自己資金で賄える場合は問題ありませんが、融資を受ける場合は融資を受けるまでに時間がかかりますので、事前に日本政策金融公庫や銀行へ相談を行っておく必要があります。
次に物件を実際に探すことになりますが、開業後にトラブルを避けるために飲食店は臭いや騒音が発生しますので、周辺環境や上下階のテナントをよく確認しましょう。近くに住宅や共同住宅があれば排気ダクトの向きや、窓の位置など臭いや騒音に対する対応を追加で考えなければなりませんし、上下階のテナントからも同じように臭いや騒音が発生している可能性もあります。また、給排水やガスも店舗で利用できる水道やガスの容量制限や、下水についてはグリーストラップを設置しなければ下水に接続できないため、すでに店舗に設備として備え付けられているのか、自前で用意する必要があるか等を確認して追加工事が必要かどうかを把握する必要があります。
以上のようなことを念頭に入れて物件を探し、検討できる物件が出てきたら、開業後の客席の回転数や客単価から売り上げを想定し、事業として成り立つかどうかを見極めて申し込みを行いましょう。

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