Estate編集部です。先日、とある勉強会にて、住宅購入の初期段階で、「あなたのやるべき行動手順」についてお伝えしました。
- 住宅を購入するにあたって、何が問題なのかを認識する
- あなたの味方になってくれる不動産会社と信頼できる担当者を見つける
- 資産価値が落ちにくい不動産とは、どんな物件かを理解する
- プロに個別相談の上、資金計画とエリアの選定を行っていく
- それから、物件探しをする
ここで大事なポイントは、具体的な手順の詳細を理解するのではなく、”順番”が大切だということです。なぜなら…
上手く行かない人は、「物件」を自分で選び、扱っている不動産会社を訪ねる。上手く行く人は、「不動産会社」を選んでから、一緒に「物件」を選びます。つまり、「不動産会社」を選んでから、物件探しをするというプロセスが重要になります。今回はなぜ、この順番が大切なのかについてお伝えします。これを理解するのに鍵となる「不動産業界の仕組み」ついてお話しします。
「図解」不動産仲介業の仕組み
不動産仲介業とは何か?改めて確認をしてみましょう。まず、不動産仲介業は手数料商売であり、契約を成立させないと収益があがらないビジネスモデルです。次に、不動産仲介業は、売主側と買主側の2つの立場の仲介業者があるということを覚えてください。
通常の取引では、2社の仲介業者が取引に関わります。契約が成立すると、売主は売主側仲A社へ、買主は買主側仲介業者B社へそれぞれ仲介手数料をお支払いします。
売却の情報は既に共有されている
3つ目に、売却の物件情報は、不動産流通機構「レインズ」に登録され、どの不動産事業者にも既に情報が共有されています。よって、不動産仲介業は基本的にはどの物件も仲介が可能です。
しかし、よくある間違いが…
売却の情報は共有されています。つまり、どこの不動産会社を通じて購入するか自分で選ぶことが可能です。ところが、、、家探しを始めたほとんどの方は、業界の仕組みも購入の仕方も良く知らないため、賃貸を探すときのように、まず「物件探し」から始めてしまい、気になるのがあったらその不動産会社へ問い合わせし、相談してしまいがちです。
さて、ここで一つ確認しておきたいことがあります。この場合、あなたが問合わせをした不動産会社は、あなたの味方かどうか?ということです。
この取引の仕組みでは、あなたが問い合わせをする会社(=待ち構えている業者)は、ほとんどが売主側の仲介業者なのです。その仲介業者からすると、成約すると売主側と買主側から両方手数料をもらえる(両手取引)となり、仲介業者として好条件な取引となります。
この両手取引は、手数料が一度の取引で倍になるため、事業者の自分たちの利益を優先しがちな取引と言われています。
売主側の仲介業者は売るのが仕事なので…
- 高く買ってくれる人を探している
- あなたが購入する物件が将来どうなるか?あまり関心がない
- あなたが購入できる資金力があるかどうか、契約ができるかどうか?が最大の関心
- 「買わない方が良い」というアドバイスや助言は、立場上難しい
- 価格交渉は積極的でない(理由:売主側に重きがおかれるため)
- 不具合など、ネガティブな情報は積極的に開示されにくい
つまり、不動産業者を介することにあまり大きなメリットがあるとは言えない状況なのです。まとめると、インターネットに出ている物件情報は、全て広告(お客様を引き付けるためのもの)の可能性が高い。基本的に、ネガティブな情報は掲載されていない。また、広告の先の業者は、基本的には、売主側の仲介業者であるので、売り手側の仲介業者に問い合わせしても、あなた(買い手側)のメリットは少ない。
では、どうしたら良いか?
では、どうすれば良いのでしょうか?
結論、あなたが損をせずに納得いく家を手に入れるためには、最初に物件探しをするのではなく、まずすべきことは、あなたの味方になる「不動産会社」と「信頼のできる担当者」を見るけることです。
住宅購入で失敗したくない人は、まずこれを理解し、あたなの味方になる不動産事業者を選びましょう。
もし、なかなか見つからないようでしたら、私どもの無料個別相談会をご検討頂ければと思います。中立的な立場で、あなたの物件探し、マイホームの購入を全力でサポートさせていただきます。