どの街にもたいてい中小零細のいわゆる街の不動産屋と、大手不動産会社が点在していますが、この二つにどのような違いがあるでしょうか。
結論からいうと行っている仕事の内容は大きく変わりません。ただ、大きく違うのは地元の地主さんとのつながりと、集客力の違いではないでしょうか。
大まかに分類すると以下のようなカテゴリーになります。
大手の不動産会社
大手直営:三井不動産リアルティ、住友不動産販売、東急リバブル、野村不動産グループ
銀行系の不動産販売、ミニミニ、エイブル等
大手フランチャイズ:センチュリー21、ピタットハウス、ハウスドゥ、旧ERA(LIXILリアルティ)、MAST(積和不動産ネットワーク)、ハウスメイト、アパマンショップ等
大手は資金が豊富にあり、ブランド名の定着や集客のためにCMや広告・インターネットなどで経費を潤沢にかけることが出来ます。また、支店も多いので、範囲を広げて探してもらいやすく広範囲で物件を探すにはよいと思います。また、社名が有名なので安心感から入りやすいということもあるでしょう。ただ、ノルマもそれなりに課せられていますので、押しが強かったり、営業担当が転勤などもあったり、地元のことの知識が少ない場合もありますし、教育体制も、一定程度の水準は保たれると考えられるので一定のクオリティを確保している一方、会社の方針などに縛られ、人によっては柔軟性に乏しいこともあり得ます。
街の不動産屋
街の不動産屋は家族経営や大手から独立して会社を興した方が多く、小規模経営のため大手のように経費をたくさんかけられませんので、長年地道に営業を重ねて、地元に根付いた営業をしています。そのため直接大家さんとやり取りしているケースもあり、地元のことを熟知していますので、周辺情報などに詳しいことが多いです。物件そのもの(間取り、家賃相場に対するアドバイス)はもちろん、地元に関する情報が豊富で、地域性や利便性についての相談にも適切なアドバイスがもらえます。
端的に例えるならば、マッサージ店の店員さんをイメージいただくと分かりやすいかもしれません。大手で一定水準以上のサービス提供を受けられるか(大手不動産)、そこから独立した経験者にサービス提供を受けるか(街の不動産)、です
これからは単純に売り買い・貸し借りではなく、コンサルタントとしてのエージェントサービスが求められると考えられます。単純に不動産の「物件」でなく、金額も高額なので、せっかくならその後もお付き合いが出来る不動産屋を探しましょう。